不便だけど不幸ではない。
わたしは生魚が食べられない
お刺身もお鮨もダメ
よく
人生の半分損してる
とか
3分の2は損してるとか
言われるの
お肉も挽き肉が好きで
肉はあまり好きではない
塊の肉とか
レアとか
たくさんの肉は苦手で
野菜は好きだけど
タマネギがすごく好きなのよ
タマネギがなかったら生きていけない
タマネギのない人生に
意味はあるのか
時々真剣に考えて
タマネギ愛を深めてる
エビとかアレルギーで食べられない
魚の卵もアレルギーで食べられない
やっと辛子明太子が食べられるようになったのに
アレルギーが発症してしまった
イクラはもとから食べない
食べると呼吸ができにくくなって
床に転がって
ヒーヒーしてぴくぴくしながら
母ちゃんまだお迎えは早いで
と唱えてる
そのほかにもアレルギーだらけのわたしは
いつ何がでるかわからなくて
ちょっと不便な暮らしを送っている
知覚過敏で
歯茎がしみるではなくて
光とか
音とか
臭いとか
過敏で
一番苦手なのは
真っ白な蛍光灯
オレンジっぽい暖色系の照明とか
薄暗いのが
フィットするの
音とか
隣人の階段をダンダンと降りる音とか
うるさくて
時々発狂してる
子供の頃
母ちゃんに歩くときの音とか
静かに歩かないと
すごく怒鳴られて
食べながら話すとか
くちゃくちゃ音をたてて食べるとか
すごく怒られて
食い放題
これは文法的に正しいのだけど
女性は
食う
という動詞を使ってはならない
と教育されてた
女だから泣けば許されると思ってんのか!
と
泣くことも許されていなかった
そんなわたしだけど
二回死んだような気がする
そして二回また生まれたのだ
死んだというよりか
卵→やご→トンボ
みたいな流れに似ている
同じ命なのに
全く違うものになっている
そんな流れは
水の流れみたいだ
利根川?
なぜか利根川かなぁ