どうも、生まれは昭和です。

犬神寧子のはんなり生活

ふと深夜にトイレに起きて

自分は生きている

確かにここに存在している

そんな「生」を強く意識してしまった

すると安堵の感が広がる

自分はちゃんと死ねる

苦しかろうが痛かろうが

それは心臓が停止して脳も機能しなくなり

肉の塊になる

なれるのだ

表現は重苦しいけど

気分は軽やかで

あっさりとしている

なんと言ったらいいのだろうか

長考



潔い

かな

そんなんで

風の音や

電器の薄ぼんやりした明かり

父の寝息

とてもいとおしく感じられる

有限だからこそ

いとおしい

日中だとおういう感覚が薄れがちである

太陽のちからだろうか

こんな感じで移ろいゆくときのなかで

心の底に

生きたい

もっと生きたい

と力強く感じるのである

そうしてまた眠気にもどると

次に気づくのは朝か

平和だ