四季
2ヶ月前は暑かった
2ヶ月後はとても寒いだろう
そうしてこれから本格的に冬へと突入していく
今年が終わり新年を迎え
そうしたらもっと寒くなる
寒くて寒くて雪とか降ったりして
寒さに震えていると今度は春がやって来る
梅が咲き桜が咲き
みな気持ちが明るくなる
新緑の季節がやってきて
梅雨入りして
暑い夏がきて
秋がきて
また冬が来る
決まり事なんだけど
私は不思議な気持ちになる
四季というものがすごく不思議で仕方ない
決まりごとがちゃんと過ぎて行く
だから侘び寂しの文化とか生まれたのかと想像しながら
今日はどんなことが起こるんだろう?とも考えている
ものすごい樹齢の木も最初は小さな種子だった
来年春に芽を出した木が
私はとっくにいなくて
存在していたことさえ誰も覚えていない
記録の彼方に残っているだけの存在に成り果てて
けど今この瞬間、土に転がってる種子はすごい大木になっているのだ
御神木とかになっているかも
そんな風に考えていると
昔の人はもっと寿命が短くて
戦乱の世の中だったり
飢饉や疫病もあったり
きっと人が死ぬことはそんなに特別なことではなかっただろう
今よりずっとずっと身近な出来事だったはずだ
そんな世界で闇に覆われながらみた月はどんなものであったろうか
私はそんなことを想像しながら
暖かいお布団にくるまれている